クリシュナは、最高神ヴィシュヌの、唯一の完全な化身とされていますクリシュナの神話は、カッコよくて、強くて、優しくて、愛がありモテモテ本当にパーフェクトな神様です。(モテモテ・優しさ・恋愛・強さ)
クリシュナとは
クリシュナとは、ヴィシュヌの第8番目の化身です。クリシュナはヴィシュヌの10の化身のうち、唯一の完全な化身という伝説があります。
クリシュナの誕生
「バーガヴァタ・プラーナ」の中で、ヴィシュヌは自分で髪の毛を2本抜き1本は白で、もう1本は黒でした。 白の髪はクリシュナの兄のバララーマになり、黒がクリシュナに。そのためクリシュナは「黒い神」を意味します。
また、別の説では、クリシュナは、北インドのマトゥラーの町で奇跡によって生まれたとされています。また、実際に存在した神といわれることもあります。
ある時、神々は邪悪な圧制者である「カンサ王」を滅ぼす事を考えていました。そこでクリシュナは、王を倒すため、王の妹のデーヴァキーの8番目の息子として、この世に生まれます。
ベビークリシュナ(赤ちゃんのクリシュナ)
ベビークリシュナ(小さい頃のクリシュナを言います。)クリシュナは遊び好きの子供で、牛をからかってみたり、年上のものを笑ったり、バターやお菓子を盗んだりしてました。
時には神の本性を垣間見せる事もあり、他の悪戯にまじって2本の木を1度に引っこ抜いたり、育ての親ヤショーダがクリシュナの喉を見たときに宇宙全体が見えたので驚いたこともありました。
エラソーだけどスゴイ!クリシュナ
あるとき牛飼い達がインドラ神(昔は最高神よりえらかった)を拝もうとするとクリシュナは、そんな事はするくらいなら「ゴーヴァルダナ山と牛の群れを拝む方がましだ」と言います。
クリシュナが言うには、山は牛に食物を与え、牛はミルクを与えてくれるからという事でした。さらにクリシュナは「自分こそが、その山である」といいます。(かなりエラソーですよね。)
それを聞いたインドラ(昔は三大神よりもエラかった神様)は怒りの余り激しい雨を降らせます。
しかし、クリシュナは山を持ち上げ7日と7晩の間、山が嵐で吹き飛んだり、沈まないように持ち上げました。これに驚いたインドラは天から降り、自分の息子のアルシュナと友達になるようクリシュナに頼みます。
クリシュナといえば愛の話
クリシュナに関する、最も有名な物語は、ゴーピと呼ばれる牛飼いの乙女達との若き日の戯れです。特にラーダと呼ばれる娘にクリシュナはすっかり惚れ込んでしまいます。
ある日の事、若い乙女たちがヤムナー川で水浴びをしているとクリシュナは乙女たちの服を盗んで、木の陰に隠して乙女たちが1人づつ祈りのように手を合わせ出てくるまでは服を返しませんでした。
牛飼いの乙女たちを月光の下に呼び出すクリシュナの横笛の音は、それを聞く者、全てに天上の喜びを与え、 崇高な神の声を象徴するものといわれています。
クリシュナは強い
クリシュナは成長するにつれて、怪物や悪鬼たちを次々に退治します。クリシュナの行動を耳にしたカンサ王は何としても倒さなければと考えますがクリシュナは返り討ちにしたばかりでなく悪鬼をはじめ多くの悪者を倒します。
クリシュナが、関わったとされる最も重要な戦いは、クルクシェートラの戦いといわれています。
戦いの晩、英雄アルジェナに向かって、ヒンドゥー教の偉大な抒情詩「マハーバーダラ」の「バガヴァドギーター」(神の歌)を説いてきかせます。
戦いは敵味方共に大変な痛手を受けて終わり、生き残ったのは両軍ともほんの一握りだとされています。
クリシュナの愛
クリシュナは神の美や喜び、あるいは愛が具現化したものと信じられています。クリシュナの自由奔放な振る舞いや、強い力、優しい心。全てかっこいいですね!モテモテ神様の理由がココにあります!!
妻が1万6千人、子供は18万人(無限という話も)いるのもわかるような気がします。それにしてもカッコよすぎですね!クリシュナが本当に愛した女性は 「ラーダ」といわれています。
恋人という説と愛人という説があります。有名なシーンでは、マデゥバニ(地名)「蜜の森」では2人が戯れる愛の場所として描かれています。
他にも、有名なお香「ミーラ香」は、ミーラという、生涯をクリシュナのためだけに生きた女性の名前です。なんかクリシュナ、最高にかっこいいです!!
クリシュナのその他の話
現在、最も信仰されているのが最高神のシヴァ神、ヴィシュヌ神、そしてヴィシュヌの化身「クリシュナ」です。人気があるのは勿論ガネーシャ。残念ながら最高神なのに「ブラフマ」はあまり信仰されていないようです。
また、人気のインドお香「サイババ・ナグチャンパ」は実は、2代目なんです。現在のお香の前に、1代目のナグチャンパはありました。
それと同じく「サイババ」も2代目です。現在の「サティア・サイババ」の前に「シルディ・サイババ」という人がいて、「使命をまっとうするために、8年後に南インドのクリシュナを信仰する家に生まれ変わる」といったそうです。
その後シルディーがなくなった日に産まれた赤ちゃんの中から、選ばれたのが、現在の「サティア・サイババ」になったといわれています。
クリシュナはやさしい。(クリシュナの最後)
森の中で瞑想に耽っているところを、鹿と間違えた猟師が矢を放ち、その矢がクリシュナ唯一の急所である左の踵に当たります。
クリシュナは、猟師に「悲しんだり恐れる事はない」と言い、道を照らしだす光の中を、天に向かって昇っていったといわれます。
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