ガネーシャ

ガネーシャとは何?元々はお金、学問の神様でしたが、時代が経っていく中で様々な地域で人気になりました。日本では「夢をかなえるゾウ」という本で大人気の神様になりました。ここではガネーシャついて詳しく紹介します。とにかくお願い事を叶える大人気の神様です!

一般的な絵に描かれるガネーシャのイラストです

ガネーシャとは

ガネーシャは、ゾウの頭で人間の体という、とても珍しいお姿です。開運の神様ガネーシャは「商売繁盛」「学問の神様」「お金の神様」「開運の神様」「障害を除去してくれる神様」…幸せに関する全てに対し 夢を叶えてくれる神様です。
日本にも伝わり、姿は変わりましたが「歓喜天、大聖歓喜天や聖天さん」と呼ばれ親しまれています。また、「夢をかなえるゾウ」の神様としても大人気になっています!
今まで「ガネーシャ神」に興味の無かった方も大好きになってもらえるとウレシイです!

1.ガネーシャは何故頭がゾウなのか?

初めての方には、かなり「???」ですよね。ボクも最初は、かなり「???」でした。 なぜ、ガネーシャの頭がゾウなのか?
ガネーシャのお母さん「パールヴァティ」がカワイイ息子がほしくて自分の垢(あか)で人間をつくりました。それが、かなりの美男子で、お母さんは大喜び!
ある日、入浴する時に人に見られるのがイヤだということでお母さんはガネーシャに「私がお風呂に入ってるあいだ、家に誰も入れてはダメですよ。」と… ガネーシャはお母さんの言うとおり誰も中に入れませんでした。

しかし、 お父さん(シヴァ)が中に入ろうとしてもガネーシャが入れません。怒ったお父さんはガネーシャの首を切ってしまいます。さー大変。もっと怒ったのはお母さん!「私の大切な息子をぉぉぉぉ!!」お母さん(パールヴァティ)はとっても美人なんですが怒ったら変身して戦いの神「カーリー」とか「ドゥルガー」になる女神です。シヴァ神よりある意味強いです。「息子を返してください!」
お父さんのシヴァは 「一番最初に通った者の首を切ってガネーシャに付けます。」(かなりお父さんはお母さんに弱いです。) 最初に通ったのが「ゾウ」だったので、ガネーシャは「ゾウの頭、人の体」になりました。

ガネーシャの家族(シヴァ・ファミリー)

ガネーシャのゾウの顔の、もうひとつの神話です。 土星の「シャニ」という神様がいるのですが、この神様に見つめられると全てが灰になってしまうんです。ガネーシャのお母さん「パールヴァティー」が大切な息子「ガネーシャ」の誕生を祝ってシャニを呼びます。シャニは断ったんですが「どうしても来てください」といわれます。
結局、シャニは行きますが、やはりガネーシャの顔をた瞬間、ガネーシャの頭は灰に…そこで、三大神(最高神)のひとり、ヴィシュヌ(この世を維持する神様)の登場です!ガネーシャの為に、ナント!神々の王「インドラ」の大切な乗り物「アイラーヴァダ」の頭を切って、ガネーシャにくっつけたという話です…ムチャクチャすぎる…

シヴァファミリーの置物。左から父親のシヴァ神。中央にガネーシャ右に、母のパールヴァティー(本当はスカンダというガネーシャの弟もいます。)

2.ガネーシャは何故乗り物がネズミなのか?

簡単に言いますと、悪魔を退治してネズミにし、それを操っている…ゾウという大きな動物がとても小さいネズミに乗ることで、ガネーシャ神は、なんでも出来る!ということを意味しているのとも言われています。
実際、ガネーシャ神は地域により異なりますが、商売繁盛・学問以外に厄除け、開運と万能の神様として様々な地域、宗教を超えて人々に愛されています(イスラム教徒、仏教徒のお店にもガネーシャが置かれている店もあります) 。

昔のインド人の考えに、この世の中は、「誕生」「滅亡」を4つのサイクル(ユガ)で回っているとされていました。その時期それぞれにガネーシャの乗り物は変わるといわれています。クリタ・ユガ期が最高の黄金期とされ、徐々に悪い時期になるといわれています。現在はガネーシャの乗り物=ネズミということから3のドヴァーパラ・ユガ期といわれています。

それぞれのユガのガネーシャの乗り物

  1. クリタ・ユガ期(ライオン)
  2. トレータ・ユガ期(孔雀・くじゃく)
  3. ドヴァーパラ・ユガ期(ネズミ)
  4. カリ・ユガ期(馬)

3.ガネーシャは何故牙が一本折れているのか?

ガネーシャの牙は片方折れてます。ボクが昔、ガネーシャの置物を何も知らず買った時、店員に「片方の牙が折れてるので交換しろ!」といったら思いっきり笑われました。(牙は左右どちらが折れているかは決まっていないようです。)

  1. お誕生日に甘~いお菓子をイッパイ食べた帰り道、乗り物のネズミが蛇(コブラ)に驚きガネーャが転びました。するとお腹がはじけお菓子がこぼれたので、こぼれたお菓子を集めお腹に戻し、お菓子がこぼれないようヘビでお腹を巻きつけました。一部始終を見て笑った月に、自分の牙を折り投げつけた。だから月は、満ち欠けするようになった。(月とガネーシャの相性は悪いといわれています。また、ガネーシャのお腹には、ヘビが描かれる事が多いです。)
  2. シヴァ神(お父さん)が寝ている時に、客人が来ました。ガネーシャは「お父さんは寝てるので今はダメ!」と断ったのですが、無理に中に入ろうとしてケンカになり客人は ガネーシャに斧を投げつけました。その斧は元々シヴァ神の斧だと知っていたガネーシャは、 あえて逃げずに斧が牙に当たり折れてしまった…
  3. インドの大抒情詩 「マハーバーダラ」を筆記する際にキバを折って書きました。この事からガネーシャは学問の神様としても定着しました。

ガネーシャの牙は一本折れています。

4.何故 ガネーシャは一番に礼拝されるの?

ガネーシャは、物事の最初に礼拝されるとされています。何故一番最初なのか?コレにも様々な言い伝えがあります。

  1. 上の「2」の話を聞いたシヴァ神は感動し物事の始めに際し、一番最初に「ガネーシャ」にお祈りをすると決めました。 
  2. シヴァ神がガネーシャと弟「スカンダ」にどちらがこの世界を早く3周できるか競争させました。弟の乗り物「孔雀(くじゃく)」、兄ガネーシャは「ネズミ」結果はわかっているのですが… ガネーシャは大きな耳で空を飛び…ではなく、 シバ神の周りを3回周り「シヴァ神そのものが、この世界です。」といいました。お父さんのシヴァ神はとても感動し「物事の始めにガネーシャ神に祈りを捧げる」ということになりました。※この時、早く3周できた方に結婚させるという話がありました「ガネーシャは結婚していない」と言う説もありますが、最高神ブラフマの双子の娘「シッディ」と「ブッディ」を 妻にしているという説もあります。
  3. もうひとつ、ガネーシャが首を切られ、頭がゾウになったとき 「こんな頭はイヤだ!」と泣きじゃくり、困ったお父さんシヴァは 「皆がお前を一番最初に礼拝するようにする」と決めました。※インドでは物事の始め (店を始めたり、神聖なる芸術、朝起きて…)など ※全ての始まりに成功・成就・安定を祈願し「ガネーシャ神」にお祈りを捧げます。

ガネーシャお双子の妻「シッディ」「ブッディ」

5.ベビーガネーシャのパワーについて。

ガネーシャは生まれたときから青年 (美しくてカッコイイ)だったのでベビーガネーシャという存在は無いのですが、様々な伝説から「ベビーガネーシャ」というものが生まれました。そして、ベビーガネーシャはパワーがあるという伝説や言い伝えを聞きます。
なぜなのか?クリシュナ神が赤ちゃんの時の「ベビークリシュナ」がものすごいパワーを持ってたのです。それらの言い伝えから、歳を重ねたときよりも、若い時(赤ちゃん)の方がパワーがある…とベビーガネーシャはパワーがあると認識されたと考えています。
ベビーガネーシャの特徴として、ヨチヨチ歩き、髪の毛(前髪)がある、光背・ オーラ(王冠の後ろの丸いもの)が無い。
これらが、ベビーガネーシャです。 他にも、パワーがあるガネーシャとして 鼻が大きい(厄除・道を開いて開運)や、上向きの鼻=開運・上昇運などがあります。

ベビーガネーシャ

6.魂は入ってますか?

ガネーシャの置物について時々聞かれます。「このガネーシャには魂が入ってますか?」と残念ながら「魂は入っていません」。ボクが自分の行ってるお寺に行って魂を入れてもらったり、友人に頼んでインドでプジャ(お祈り)してもらう事は可能ですが、そうなると「あなたのガネーシャ」はボクに幸せを運んでくれる気がしませんか?インテリアでなく本気で愛している方は、ご自身でお寺(聖天さんなど)に行き入魂されているようです。また、そこまでしなくても毎日綺麗に磨いたり、お花を捧げたりされている方もいらっしゃるようです(ボクは毎日、水をお供えしています)。

タイでも人気のガネーシャ

タイでも人気のガネーシャ。様々なところで町の人が花や食事、お水をお供えしてました。

7.最後に

ここに書いている内容は、あくまでも一般的な言い伝えです。インドでも地域、宗派などにより解釈の違いはかなりあります。メチャクチャな場合も!またココで書こうと思いますがヒンドゥー教の定義はかなり曖昧です!ただ、信じることが大切であり、願うことが幸せに繋がる最初の一歩だと思います。皆さんも、もしガネーシャ神に出会う機会がありましたら、上に書いた色んな事を思ってニタリとしてください!

おまけ:「ラッキーガネーシャ」について

ガネーシャを仕入れると、たいてい何か「いい事」が起こります。中には特別なメチャクチャいい事があります。これを、ボクは勝手に「ラッキー ガネーシャ」と名づけそのガネーシャおかげと思っています。
ただ、仕入れる時は、大量に仕入れるので、どのガネーシャが「ラッキー ガネーシャ」なのか分かりません。ラッキーだからといって、全部自分のものにするわけにもいかず、ガネーシャがドンドン売れていく中でいつの間にかメチャクチャいい事な日々は終わってしまいます。
ボクに何か不思議なパワーを見つける力があればなーっといつも思うのです。でも、あるガネーシャが売れてしばらくたった時、もしかしてあのがネーヤがラッキーガネーシャだったのかな?っとなんとなく、わかるような気がする時もあるのです。
ちなみに売り切れましたが リンガ(=シヴァ神)とベイビーガネーシャが超気になってました。

ものすごくパワーがあったガネーシャ

ガネーシャ、サラスヴァティー、ラクシュミーの最強コンビ!

インド神様の最高の並べ方

左にサラスヴァティー、真ん中がラクシュミー右がガネーシャです。全て「水に関係のある神様」です。サラスヴァティーはサラスヴァティー川が神格化された女神。ラクシュミーは、乳海撹拌というインド神話で最も重要なイベントで誕生しています。ガネーシャは?ガネーシャはゾウ!ゾウは川で鼻から水を噴出したりしているので「水」のイメージがあるそうです。

中央にガネーシャを置いています。

ボクの家ではガネーシャ神が真ん中です(^_^)v
今後も様々なガネーシャやインド神様を紹介していきます!

ガネーシャはココで仕入れていました

インド製のガネーシャよりタイ製のガネーシャのほうが細かく仕上げられていたためインド、ネパール、タイのガネーシャを仕入れていましたがメインはタイのガネーシャ、インド神様でした。今は仕入れはしていないので…今だから言えるガネーシャの仕入れ場所です。(内緒ですよ)

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