2011年5月16日月曜日

ほうーーーなるほど。


山路を登りながら、こう考えた。

智に働けば角が立つ。
情に棹させば流される。
意地を通せば窮屈だ。

とかくに人の世は住みにくい。

住みにくさが高じると、
安い所へ引き越したくなる。
どこへ越しても住みにくいと悟った時、
詩が生れて、画が出来る。

人の世を作ったものは
神でもなければ鬼でもない。
やはり向う三軒両隣りに
ちらちらするただの人である。

ただの人が作った人の世が
住みにくいからとて、越す国はあるまい。
あれば人でなしの国へ行くばかりだ。
人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。

越す事のならぬ世が住みにくければ、
住みにくい所をどれほどか、寛容て、
束の間の命を、束の間でも住みよくせねばならぬ。

ここに詩人という天職が出来て、
ここに画家という使命が降る。
あらゆる芸術の士は人の世を長閑にし、
人の心を豊かにするが故に尊とい。

住みにくき世から、
住みにくき煩いを引き抜いて、
ありがたい世界を
まのあたりに写すのが詩である、画である。
あるは音楽と彫刻である。

こまかに云えば写さないでもよい。
ただまのあたりに見れば、
そこに詩も生き、歌も湧く。
着想を紙に落さぬとも
璆鏘の音は胸裏に起る

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We look before and after
And pine for what is not:
Our sincerest laughter
With some pain is fraught;
Our sweetest songs are those that tell of saddest thought.

前をみては、えを見ては、
物欲しと、あこがるるかなわれ。
腹からの、笑といえど、苦しみの、そこにあるべし。
うつくしき、みの歌に、

悲しさの、極みのるとぞ知れ


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ねー?




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3 件のコメント:

天才紳士 さんのコメント...

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昨日、上 5行の話を
ほんの一瞬だけして

その後を読みたくなったので。


※ 著 者:夏目漱石 「草枕」
※ コピペ:セバヌチャソ

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天才紳士 さんのコメント...

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番茶(Savage tea)

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天才紳士 さんのコメント...

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月が綺麗ですね

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