目にした偶然 突然のあたり屋チラシ。

三畳一間の見取り図

大学1回生の秋、初めて一人暮らしをした時の話。久しぶりに会った山谷(仮名・当時浪人中)と大学通りのゲーセンに行こうと思ったら、入り口の張り紙に「入居者募集!家賃七千円 電話**-***-**** あたり屋」って書いてた。

多分、ずーと前から貼ってあったんやろーな思ったけど、何故かその日、目に付いたんでゲームはやめて書いてる番号に電話したら、オッサンが場所を教えてくれた。そこの大家の○○さんと直接、話してくれと言われた。
どうやって行ったか、あまり憶えてないけど、何とかその場所を見つけた。昭和初期ちゅー感じの木造おんぼろアパートメントやった。廊下や階段で会った住人はなんか変な感じオーラの人ばっかりやった。一階の吹き抜けの庭でおじいちゃんが浴衣をいっぱい重ね着をして、洗濯もんを乾しながらコッチをじーっとみてた。大家のおばちゃんに部屋を見せてもらった。部屋の大きさは三畳でトイレとキッチンは共同で風呂はなかった。なんかテレビとかで見る刑務所の独房みたいやなー思った。

あたり屋の部屋

電話はピンクの共用電話が1階に1台、ギシギシの板廊下?(いい意味でのフローリング)に置かれてた。大家のおばちゃんは、ボクに独房を見せながら「ここやったら、静かで 勉強できるよー」とニコニコしてた。おばちゃんはなんか、勘違いしてるみたいやけど(勉強部分)まーいーか思って、いつから入居できるか聞いたら、もー今直ぐでも入れるよーと、自分でゆーて自分で笑った。何がオモロいんか分からんかったけど、ここは笑うとこやと思いながらも本当に直ぐ入りたかったんで、今日からお願いしますと言って、その日は授業に出んと家に帰り、近所の沖中(仮名)に電話して引越しを手伝ってもらうことにした。
ふとんと枕と楽器と灰皿とコップと・・・とりあえず必要なもんを車につめてたら、オカンが何してんのあんた?て聞いた。チョット言いにくかったけど、今日から一人暮らしするわーゆーたら、この子は、ほんまアホですねーみたいな顔で(仮)沖中を見た。見られた方の 仮沖中も仮沖中で、なんと言っていいのか分からん感じでさっきのボクと大家のおばちゃんみたいにチョット困ってた。

全部荷物を詰め終わり「あたり屋 三畳 夢の城」目指して仮沖中の車で出発した・・・で、一人暮らしすることになった。

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